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2017年3月6日

ぶち当たらぬように

カテゴリー: 新築の仕事 ふかふか

子どもたちが放課後集う
‘ふかふか’にて。

今週の目まぐるしく動く
できごと、その二。

土間と便所に
木建具が入りました。

とくに土間に建具が
入ることにより、

これで長らく
大きく開けっぴろげだった室内を
閉ざすことができるようになります。

当初は全面
透明ガラスの予定でしたが、

無我夢中で
建具の存在に気付かず、
ぶち当たる子が続出するだろう
ということを懸念し、
中桟を設けました。

そういえば自分も中学生の頃、
藤沢の名店ビルの
全面ガラスの自動ドアに、

全力で
体当たりしたことがあります(笑)。

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この場の中心に

カテゴリー: 新築の仕事 ふかふか

子どもたちが放課後集う
‘ふかふか’にて。

今週完成に向けて、
今日から現場が
目まぐるしく動きます。

そのうちの一つ、
今朝はこの場の中心に、
畳が入りました。

日本人の奥底をくすぐる畳を
敷くことが少なくなり、

まして藁床の畳、

また泥で染めていない
イグサの風合いを

現在あまりお見かけすることが
ないようなので、

この場の中心で
‘本物’が子どもたちの感性を
育ててくれればうれしいです。

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壁天井の次は床

カテゴリー: 新築の仕事 ふかふか

子どもたちが放課後集う
‘ふかふか’にて。

夕方、皆さんに
蜜蝋ワックスの塗り方を指南。

早速子どもたちの遊び声をBGMに
作業に入られていました。

つい先日、
丸一日かけて壁と天井を
塗ったばかりというのに、

皆さんの働きぶりは
本当にすばらしいです。

今は場所作りに
たいへんな時期かと思いますが、

皆さんの作業している
背中を見ていたら、

たてものには確実に
たくさんの人たちの愛が
擦り込まれて、

たてものもきっと
その愛に応えてくれそうな
気がします。

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2017年3月4日

みんなで白く塗る

カテゴリー: 新築の仕事 ふかふか

子どもたちが放課後集う
‘ふかふか’にて。

来週末のお披露目会に向けて
みんなで作り上げる作業も大詰め。

今日は石膏ボード面に
ドロマイトプラスターを
ローラーで塗りました。

同じ白色を塗る作業でも、
ペンキのほうが塗りやすいのですが、

安全性と
また素材感のよさを重視して、

敢えて難しいほうを
選ばせていただきました。

面積は、
壁と天井合わせて120㎡程度。

かなりの量を
塗る必要があったのですが、

今日もたくさんの方々が
手伝いに来てくれて、

5時前には
予定の行程を終わらせることが
できたどころか、

サッシ枠の掃除まで
手を付けることができました。

今日はもしかしたら
夜なべかな、と覚悟していたので(笑)、
とてもうれしいです。

ドロマイトプラスターは、
色の出現が数時間後なのですが、
あとは明日来てみて
どんな仕上がりになっているか
楽しみです。

みんな慣れない作業で
もしかしたら少し
ムラになってるかもしれませんが、

それはそれで
味わい深いのではないかと思いますし、

もしくは、
後で補修が効く素材なので、
今度は子どもたちも交えて

この場所とともに
過ごしながら完成度を
高めていってくれれば、

それも‘ふかふか’らしいかな
と思います。

それでは皆さま、
今日一日ありがとうございました!

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2017年3月3日

始まりの啓蟄

カテゴリー: 新築の仕事 藤沢い邸

藤沢い邸にて。

三月初旬の啓蟄。
土の中で温まっていた
生きものたちが
蠢き始めるのと同時に、

明後日の啓蟄の日から
現場も動き始めます。

まずは植木の整理から。

数十年ここで暮らしていた
木々たちは、

駐車場等を作る関係で
立っていた場所を
どかなければなりませんが、

その多くは
天国に召されるのではなく、

場所の許すかぎり、
来春にまた戻って来るべく
約一年間、
「仮住まい」の予定です。

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2017年2月28日

兼兼

カテゴリー: 新築の仕事 ふかふか

子どもたちが放課後集う
‘ふかふか’にて。

ベンチ、兼文机、兼ランドセル置場を
現在製作中。

何しろたてものの壁が
元々真っすぐではないので、

すり合わせるのに
ちょっと手間取っていましたが、

もう間もなく完成しそうです。

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2017年2月27日

春寒の空の下で妄想

カテゴリー: 新築の仕事 鎌倉か邸

約7年前に建てた
稲村ガ崎のか邸にて。

点検と補修のため、
屋根のてっぺんに昇って
屋根を見下ろしたのですが、

群馬藤岡の五十嵐さんが
達磨窯で焼いた瓦の群れは

一枚一枚顔が違うからこそ、

そして年を重ねて
少しずつ少しずつ
顔を変えていくからこそ、

心をとらえるのだな、
と思いました。

五十嵐さんの焼いた瓦は
生きているのです。

この瓦を載せた家が
連なったまちなみを
作ってみたら、

どんなに美しいだろうと
春寒の空の下、
しばらく妄想しました。

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2017年2月26日

身も心も

カテゴリー: 新築の仕事 熊谷た邸

二年半ぶりに訪れた
熊谷た邸にて。

この家の外壁は
半分が内外真壁、

つまり断熱材など
入る余地もないたてものですが、

ほぼ薪だけで
あたたかく心地よく
暮らせているそうです。

事実夕方訪れた時、
建主さんは半袖で
私たちを迎え入れて
くれました(笑)。

しかもそのあたたかさは、
身体を芯から温め、
心も温めてくれるようでした。

ものごとを
科学的に説明しなければ
ならない時代なのでしょうが、

しかし実際に体感すると
身も心も教えてくれます。

土と火は
偉大だということを。

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場の美の方程式

カテゴリー: 新築の仕事 熊谷た邸

二年半ぶりに訪れた
熊谷た邸にて。

空間という
器だけではなく、

暮らしの営み、

そして暮らしを通じて
空間に注がれた愛が、

場の美に
大きく関わるということが
改めてよく分かりました。

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土は生きている

カテゴリー: 新築の仕事 熊谷た邸

約二年半ぶりに
熊谷のた邸来訪。

この家の大部分は
荒壁仕上げなのですが、

気のせいか壁の土が
住み始めた食後に比べて、

経年変化で
くすんできたというよりは、

大人びて
様々な表情を見せているような
感じがいたしました。

土は
生きているのです。

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