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2014年11月8日

浴室の窓枠

カテゴリー: 横浜す邸

横浜す邸にて。

現在大工は、
浴室廻りの造作を
進めています。

縦長の窓枠ができて、
浴室に入る光の様子が
分かるようになってきました。

2014年11月7日

急きょ棟上げ

カテゴリー: 鎌倉浄明寺に邸

鎌倉浄明寺に邸にて。

来週月曜日に
建前を予定していたのですが、

昨日大工から電話があり、
「明日建てたいのですが。」

確かに来週の天気予報を見ると、
来週はずっと雨模様の様子。

建主さんにも確認して、
今日急きょ建てることにしました。

建前を雨で延期したことはありますが、
前倒しは初めて(笑)。

大工が短期間でも
順調に刻めた証拠でもあります。

しかし急きょ日程を変更したので、
朝現場に居合わせたのは、
大工三人と私だけ。

私は補助的に
お手伝いできれば、
というぐらいに考えて、
一応動ける服装はしていきましたが、

結果、がっつり
叩かせていただきました。

建前は
見ているだけでも楽しいですが、
やはり一緒に汗かいた方が
楽しいです。

11時前には棟が上がってしまい、
なんか物足りない気分(笑)。

なお最後の一本の棟木は、
建主さんに安全な場所に
登っていただき、
叩いてもらいました。

2014年11月4日

2014晩秋のカキシブ隊

カテゴリー: 鎌倉浄明寺に邸

朝家を出たら、
雲一つない秋空。

そんなとてもよいお天気の下、
今日は久しぶりに
カキシブ隊が集まりました。

平日にもかかわらず、
今日は建主さん2名の他、
子どもたちも含めて
何と9名の方にご参加いただき、

私は所用で
途中で失礼させていただきましたが、

一日で全ての木を
塗りきることができました。

今朝の作業開始の頃は、
なかなか作業が進まず、
どうなることやらと
思いましたが、

次第に人が集まってくると、
みるみる材木の山が減っていき、

人の数の素晴らしさを
痛感いたしました。

とくに子どもたちの存在は、
ありがたいですね。

十二分に労働力に
なるだけではなく、

なんというか、
その場を和ませてくれる
力を持っています。

また久しぶりに
柿渋塗りをして改めて感じたことは、

この作業は、
柿渋だけではなく、
材木に愛情を摺り込む
作業だということです。

人が集まった人数の掛け算で
愛情が摺り込まれたこの材木たちは、
来週月曜日、上棟予定です。

2014年11月1日

雨中で火を楽しむ

カテゴリー: エネルギーカフェ

三連休の初日。

あいにくの雨模様でしたが、
予定どおりリベンデル
茅ヶ崎エネルギーカフェを
開催いたしました。

今日のテーマは、
「火」を楽しむ。

薪で火を焚いて、
「カフェ」を楽しむ予定だったので、

リベンデルの熊澤さんによれば、
ご近所への配慮を考えれば
雨が降るくらいで
ちょうどよかったそうです。

よかったよかった。

またこういう時、
屋外の屋根のかかった
土間空間があると
とてもよいと思いました。

さて今日の講師は、
ポンポンケーキの立道嶺央さん。

普段は鎌倉を拠点に
自転車で移動し、
神出鬼没にケーキを売っています。

何度かいただきましたが、
とてもおいしい!

ですのでおのずと
今日のエネルギーカフェも
期待が高まります。

まずはエネルギーに関して
少し机の上でお勉強。

少し脳ミソを使ったほうが
より甘いものが
おいしく感じますからね(笑)。

料理に先立ち、
昨日めくったカレンダーを使って、
前回講師のソーラークッカー研究家
西川さんの手ほどきのもと、
紙の器作り。

これを習得しておくと
災害時に役に立つそうです。

リベンデルで採れた
柿と栗などを仕込んで、
みんなでお菓子を
作っているところ。

一方で数名の大人が
熊澤さんに案内されて、
リベンデルの敷地内で
雨の中椎の実拾い。

まずはロケットストーブで
チャイ作り。

ロケットストーブと
直火式オーブン(通称ピースオーブン)で、
まずは紅玉のパンプディング完成!

先ほどの椎の実を
ロケットストーブの火で焙って
いただきました。

これが素朴な甘さで
うまいのです。

スナック菓子顔負け、
手が止まりません(笑)。

柿のスコーン!

栗のプチケーキ!

おいしいものに囲まれながら、
和やかにあっという間に
時間は過ぎていきました。

参加者みんなで記念写真。

最後に撮ったので、
途中で帰られた方、
写っていなくてすみません。

足元が悪い中、
これほどまでにたくさん
集まっていただいたおかげで
たいへん楽しい時間でした。

この仲間と時間こそが
明日を生きるエネルギーとなります。

なお皆さんのポーズは、
ロケットストーブの形を
イメージして(笑)。

ところで今日は、
三年前までうちの所員で
寿退社した子が
顔を出してくれました。

しかも産まれたばかりの
子どもを連れて。

うちは家が事務所のため、
所員は家族のよう。

その子どもなので、
抱っこさせていただきましたが、

なんかかわいい甥っ子が
できた感覚でした。

2014年10月30日

お互いによいこと

カテゴリー: 今日のできごと

今日の午前は、
鎌倉の潮風香る丘の中腹に
数年前作らせていただいた
大きなバルコニーのお手入れ。

入念に雑巾がけしたあと
柿渋コートを塗り重ね、
だいぶ見違えるようになりました。

こうしてお手入れに
関わらせていただくと、

たてものにとっても
よいわけですが、

経年変化の様子が
よく分かるので、

私たちにとっても
ありがたいことです。

2014年10月29日

リレーのように

カテゴリー: 横浜す邸

横浜す邸にて。

大工工事が大詰めの中、
他の職人さんたちが
入り始めています。

大工からバトンを受けて走る
リレーのように。

今日は電気屋が来て、
厨房付近の天井に付ける
エアコンの工事を行いました。

今後一ヵ月、
劇的に現場は動いていきます。

すっきりぐるぐる

カテゴリー: 横浜す邸

横浜す邸にて。

どこからたてものを眺めても、
雲一つない秋晴れの日。

昨日足場が払われ、
現場の方も
スッキリしました。

屋根が層状に
重なる家なので、

色々な角度から見て楽しく、

現場の周りを
ぐるぐると歩き回っては、
写真をたくさん撮りました。

2014年10月28日

空けば畑に

カテゴリー: 家づくりの理念

先日の新聞記事によると、
日本全国の空家が
家全体の13.5%だそうです。

この中には
別荘も含まれるそうなので、
実感としてはもう少し
少ないとは思うのですが、

それにしても、
想像以上の数字。

数にして
なんと820万戸です。

しかも人口が
減ってきているのですから
その数はますます増えそうです。

僕たちのようなたてものやは、
もう要らないですね(笑)。

…と半分冗談めいておりますが、
本気でたてものを巡る仕事のあり方を
考えなければならないのだと思います。

たてものに対する哲学を曲げてまで
この世界に執着するつもりはありませんが、

しかしこの哲学の火が消えては、
世の中つまらなかろうと、
自分では勝手に思い込んでいますので、

自分の哲学には執着して
生き続けようと思います。

さて、
その空家が多い理由一つは、

もう住まないのに、
家を壊してしまうと
土地の固定資産税等の
軽減措置がなくなって、
エライ跳ね上がるから、という話を
耳にしたことがあります。

ナンダカモッタイナイ。

もしたてものを使うめどが
ないのでしたら、
更地にして畑や果樹園にすれば、

引き続き固定資産税等の
軽減措置を受けられるように
できないものでしょうか。

更にそうして農地化した土地を
畑として使ってくれる人たちに
つなげる仕組みを作るのです。

先ほどのとおり、
宅地として使われない土地が
今後たくさん出てきそうです。

そんな土地を、
放ったらかしするくらいならば、

それらを緑豊かな、
むしろ人間の息づかいが聞こえる
畑に、果樹園に、里山に、
してしまいたい。

風景としても、

また地産が進むので
エネルギーのことを考えても、

何だかステキな予感がします。

たてものやが、
たてもの作らんと畑や森を作れ、
と主張するのも、

なかなかステキではありませんか(笑)。

2014年10月27日

2014晩秋のカキシブ隊募集のご案内

カテゴリー: 告知・連絡

気がつけば、
平成26年、2014年も、
あと2ヵ月するとほぼおしまい。

ようやく26または2014という数字が、
頭の中で馴染んできたのに、です。

時はあっという間に
過ぎてしまうのだとすれば、

本当に一日一日、
大切に過ごしたいと思います。

さて表記の件、
久しぶりにカキシブ隊を
募集いたします。

カキシブ隊とは、
大工が手作業で刻む柱や梁など全てに、
柿渋を塗る作業のことです。

柿渋を塗ると、
色合いが揃ったり、手垢がつきにくかったり、
カビや虫を避けてくれたり、

そんな効果を期待して塗るのですが、

仲間たちとの作業を通じて、
大工の仕事を肌で深く知り、
また共感の輪が広がるという、
かけがえのないタカラモノを
得ることができる場でもあります。

なにぶん平日なので
お仕事等のある方も多いかとは思いますが、

共同作業の楽しさと力を感じに、
ぜひ多くの皆さまのお越しを
お待ち申しあげております。

なおご参加いただける方は、
人数確認、および道具等の準備のため、
お手数ですが事前に以下の宛先まで
ご参加の旨のご連絡をお願いいたします。
tamotsu.hidaka@kirakunat.com

■2014晩秋のカキシブ隊

・日時…平成26年11月4日(火) 9:00〜日没まで
・場所…厚木市飯山 吉岡木材
・集合…9:00現地集合(本厚木駅からバスでアクセス可能です。)

【連絡事項】
・持物:作業できる服装、運動靴、タオル
(柿渋は衣服等に付着すると、二度と落ちません。)
・雨天中止の場合、当日7時までに作業実施を決定のうえ連絡申し上げます。
・ご都合のよい時間だけでもOKです。
・交通手段、詳細の場所等の事務連絡は、改めて個別にさせていただきます。
・昼食は用意、またはごちそうします。
・交通費を支給させていただきます。
(一律1,000円とさせていただきます。)

2014年10月26日

根っこが大事

カテゴリー: 今日のできごと

先日、木の家ネットの総会で
加子母村の森を訪ねて耳にした
印象的な言葉の一つ。

その山に生えていた桧は、

日本の人工林の多くで
取り組んでいるような
密に苗を植えて
枝打ちや間伐を
繰り返してきたものではなく、

全てが実生で、
つまり土に埋もれた種から
生えてきたもの。

適度に間引いていく作業は
共通していますが、

村の人たちが、
その森に芽生えた
小さな命を育てていくにあたり、
大事にしてきたのは根っこ。

なので見学に先立ち、
ご案内してくださった方が、

「木の根っこを
ぜひしっかりと見てください。」と。

根っこは地面に埋まっているのに
どうやって見ればいいのかな、

なんとなく肌で感じればいいか、

とくらいに思って
山道に入りましたが、

歩を進めて割とすぐ、
その理由が分かりました。

土の中から
少しだけ見えている根っこが
とにかく気持ちよさそうに
奔放に伸びています。

桧の合間に
様々な樹も生えていて、

今まで見てきた人工林とは違う、
大らかな気持ちよさが
そこにはありました。

なるほど、
こういう人工林のあり方も
あるのか。

根っこを大事にして
育てることはこういうことかと、
人間の世界にも
通じるものがあると思いました。