化粧野地板半分完了
世界が半分、
変わりました。
今日の夕方、
ある職人の方から電話があり、
現場に入っていただく日程について
打ち合せをしました。
電話の先では、
何だか現場に来ていただくことを
楽しみにしておられる様子でした。
この職人さんは、
上棟の時もそうで、
伝統的な木組みの様子を見たくて、
遠いのに朝早くから現場に来て、
作業を手伝っていただきました。
伝統的な構法は、
構造や環境負荷等、
色々な視点で評価や議論は
あろうかと思いますけれども、
少なくとも、現場ではこうして
関わる職人が仕事を楽しみにし、
職人を元気にする何かがあるということに、
何かすごく大きな可能性を感じます。
太陽の降り注ぐ真っ昼間、
我が家の2階にある仕事場は、
気温が29度から30度の間、
湿度が60%後半、
縦に横に、
窓から流れる風が、
とても心地よい日でした。
夏の家の心地よさは、
やはり、風ですね。
今日、所用で、
藤沢む邸に寄りました。
すると一昨日の暑い日、
大工顔負けなほど
カケヤを振るっていた、
水道屋の森田さんが、
外の配管工事をしていました。
こうして所狭しと長く深く、
スコップで地面を掘ることが多いから、
足腰がしっかりし、
それでばっちり、
カケヤを叩けるというわけですね。
現場を徘徊していると、
基礎の片隅で、
猫が心地よさそうに昼寝しているのを発見!
前々からこの土地がお気に入りのよう。
どおりで前々から、
‘運来’が敷地のあちこちでに
転がっていると思った!
こちらの気配を察すると、
名残惜しそうに、ゆっくりと退散。
もうすぐ上棟だから、
たいへん心苦しいのですが、
危ないですので、
しばらく立ち退きを
お願いいたします(笑)。
昨夜の上棟の余韻を残しつつ、
朝早く起きて飯能へ。
そう、毎週末恒例になりつつある、
藤沢む邸の柿渋塗りです。
今日の参加者は、
建主さんご家族に加え、
お手伝いとして、
千葉から‘た’さん、
横浜から‘か’さん、
(遠いところありがとうございます!)
きらくなたてもやから2名、
(私は出たり入ったりでしたが)
の計8名。
今日は、
土台、差鴨居、
1階柱の一部
桁廻りの一部
を塗りました。
柱等を塗っている様子。
日射しが強いためか、
柿渋の色づきが早いです。
土台は栗。
運んでやっぱり重かった!
もう夏です、
今日もとても蒸し暑い日、
こんな日は、
スイカがうまい!
建主さんが差し入れとして
遠路はるばる藤沢から、
大きなスイカを持ってきてました。
・・・
しんどくも楽しい柿渋塗りも、
ついに来週末でおしまい!
‘大きな木’を塗るので、
興味ある方はぜひ!
今日はいいお天気、
を通り越して、
今年一番の暑い日だったそうで、
そんな今日、
鎌倉ほ邸の上棟でした。
大工衆、左官屋、水道屋、屋根屋等々、
朝から20名近い職人が集結。
カケヤの心地よい打撃音と、
男の賑やかな掛け声と笑い声が響きわたる、
今回も心地よい上棟でした。
皆さんのおかげで
私は伝統構法の設計に取り組めるということを
今日改めて再認識しました。
本当にすばらしいチームです。
私は家を設計する際、
その家なりの
‘リズム’を見出すのですが、
今回は2階床梁に、
6寸ないし4寸の梁が
渡りアゴで尺5寸間隔に並ぶ設計。
そして今回、
私にとって初めての試み、
構造材に全てヒノキを使用。
白肌で清楚な印象です。
手刻みの仕事の上棟は、
まちじゅうに響き渡る
このかけやを叩く音が
とてもいいですね。
ところでこのかけや、
実際に持つと分かりますが、
意外と重いです。
夜はいつものとおり、
現場で上棟祝い。
建て主さんを始め、
皆さんのひとことひとことが
とてもうれしい酒宴でした。