素直にうれしい
今日の夕方、K邸の現場にて。
通りすがりの自転車に乗ったおばさんに話しかけられた。
近くに住んでいる方で、この現場の前をよく通るらしい。
この現場の様子を毎日楽しみにしているんです。
とくに竹小舞の様子を孫に見せたかったわあ。
あそこに何が入るの?
焼杉すてきねえ。
などといったことを話してくれた。
お世辞かもしれないが、素直にうれしい。
家づくりは、そのまちにとって一つの「事件」。
どうせだったら、過程を楽しんでもらえるような事件がいい。
来週の泥壁ワークショップの準備のため、山梨を訪問。
車を降りた瞬間、寒い。
気温10℃前後。東京と約10℃違う。
冬の到来が近づいていることを感じる。
さて目的を果たすため、泥壁作りに必要な資材、材料について現地で打ち合わせ。
そこで現地で稲藁を発見。
自分にとって今や大げさでなく‘お宝’にみえる。
以前も書いたが、予想以上に稲藁は入手困難。
なぜならば、農家の方々も稲藁を田畑に敷きこんだり家畜の飼料にしたりと、余すことなく使うことが多いからだ。
農家の方々は、資源の循環を当たり前のように行っている。
その中にそう易々と入り込んで大量に分けてもらうことは難しいし、それに無理を強いることになるかもしれない。
やはり時間をかけて、無理なくその循環のしくみの仲間に入ることが必要だ。
そうしたことも踏まえて自分の「数」の計画も決まってくる。
やはり一つ一つ大事に、という結論になる。
※ワークショップの概要は以下のとおりです。
http://www.npo-egao.net/b/information/20051015/info_0420051015.html
外壁に塗られたばかりの土佐漆喰。
乾いたところとそうではないところのまだらが幻影的な感じがする。
「漆喰」だけど、淡い黄色を帯びているのが土佐漆喰の特徴。
これが長い年月をかけてだんだんと白くなってくる。
土佐漆喰とは、塩焼の消石灰に発酵した藁スサを混ぜてしばらく寝かしたもの。
もともと粘りがあり、糊を必要としないこともあって、水に強く、耐久性がある。
さすが雨の多い「土佐」。