春寒の空の下で妄想
約7年前に建てた
稲村ガ崎のか邸にて。
点検と補修のため、
屋根のてっぺんに昇って
屋根を見下ろしたのですが、
群馬藤岡の五十嵐さんが
達磨窯で焼いた瓦の群れは
一枚一枚顔が違うからこそ、
そして年を重ねて
少しずつ少しずつ
顔を変えていくからこそ、
心をとらえるのだな、
と思いました。
五十嵐さんの焼いた瓦は
生きているのです。
この瓦を載せた家が
連なったまちなみを
作ってみたら、
どんなに美しいだろうと
春寒の空の下、
しばらく妄想しました。


鎌倉か邸に、
新たに植木が
植わりました。
鎌倉市のかなりの部分が
「風致地区」に指定され、
それにともなって
戸建住宅でも緑化が
義務付けられていて、
それで生垣と
植木を10本程度、
植えた次第です。
建主さんの予算は
増えてしまいますが、
しかし家の周りに緑が増えると
家が映えますね。
義務の有無はともかく、
一本でも二本でも、
木が植わるといいなと
思います。
ところで伺った際、
玄関先でお茶をいただきました。
青い夏空が広がり、
灼熱の太陽が
降り注ぐ日でしたが
玄関に入ったとたん、
感じるのは風ばかりで
涼しかったです。
この家は海が近いので、
風が気持ちいいですね。
