簀床完成
先日この場で
作る過程を紹介した
サンルームの簀床が
完成しました。
大工の古口くん、
おつかれさまでした!
この床の上のサンルームが
文字通り陽のよく入る場所なので、
光の漏れ方が、
楽しい感じになりそうです。
朝方雪がちらつくほど
きりりと冷え込んだ今日、
二宮で地鎮祭でした。
またここで本格的に、
物語が始まります、
と言いたいところですが、
この場所では、
泥こねしたり、
伐った竹を運び入れたり、
既に物語の序章は
始まっています。
これからもこの場所では、
伝統的工法の可能性をかけて
できるだけおカネをかけないために
様々な挑戦が
繰り広げられる予定です。
いつも地鎮祭では
ここでいい家、いい物語を作ろうと
身が引き締まる思いとなりますが、
この家を皮切りに
今後同様に、
おカネを巡る挑戦が
続きそうなだけに、
今年初の今日の地鎮祭は、
とくに感じ入るものがありました。
ところで今日の地鎮祭の神主さんは、
地元二宮の川匂神社から。
相模の国の一ノ宮、
寒川神社に続く、
二ノ宮ということで、
ここ二宮の地名の由来となった
神社だそうです。
今後足を運んでみます。
手広た邸の居間の上に、
サンルームがあるのですが、
その部分の床を、
格子のようなスノコとしています。
熱の行き来や、
スリット状に漏れる光などをねらって
このようにしたのですが、
藤間さんから独立して
初仕事の大工の古口くん、
甲乙梁を格子の割付にしたがって
彫り込むという、
たいへん手間のかかる方法を
とりました。
この方法だとより正確に
水平に床を納めることができます。
手早い方法を考えることも
大事なことと思いますが、
よりよい方へと持っていくために
笑顔で敢えて苦労を選ぶ彼の姿勢は、
とても応援したくなります。
私だけではなく、
この現場は、
他の職人たちも含めて
彼を応援しようという
あたたかい気持ちが
溢れています。
今日はきらくなたたてものやの
公式の仕事始め。
初仕事は、
年末に完成していた
マツとテツでできた棚を
横浜こ邸に納めることでした。
年末この棚を納めるべき日、
横浜こ邸に着いたのが午後8時過ぎ、
この大きくて重い棚を
2階に上げるには、
技がいるのと、
集中力に自信がない時間だった
ということもあり、
日を改めて、
今日大工の藤間さんと
伺うことにしました。
そして小一時間かけて、
所定の場所に搬入完了。
鉄錆色が、
柿渋に塗られた材木たちと
相性がよく、
一方で色白なマツの板が
白い漆喰壁を背に、
早速空間になじんでいました。
年始早々、
幸先よいです。
玄関の靴箱をどうしようかと、
大工としばらくの間、
配置や高さ、素材や納めを
現場で合わせながら議論してたら、
いい感じになりそうで、
ワクワクしてきました。
図面とは違うものになりますが、
こうして現場で
お互い知恵を出し合いながら
職人たちと議論し、
結論を出すのも、
職人とともに作る
木の建築の楽しさの一つです。
とくにこの家の棟梁のコグチくんは、
ここにきて様々な「ワクワク」を
仕掛けてくるので、
私も「ワクワク」で
反撃することにしてます(笑)