マツとカクトウ
夕方ゲンバに行くと、
大工のコグチくんが
玄関に入るマツの板を加工。
手カンナで、
最後の仕上げにかかっていました。
カンナくずで
格闘している様子が分かります。
今日中に
納められるかな?
玄関の式台に使う予定の
マツの三寸板が
岡部材木店からやってきました。
早速大工が
加工を始めました。
耳の曲がりが
位置的になかなかよい感じで、
取り付いた状態が
楽しみです。
ところで表題に、
「加工中」と打ったら、
最初に変換された漢字が
「過去宇宙」でした。
なるほど。
室内の壁は今、
ほぼ中塗りの状態なのですが、
概ね乾き、
あとは仕上げを待つのみです。
この状態も
私は好きなのですが、
しばらくしたらこのうえに、
砂漆喰が塗られる予定です。
外壁の砂漆喰がすっかり乾き、
白くがっさりとした表情が
露わとなってきました。
土佐漆喰に普通の白い漆喰を
混ぜたものを塗ったので、
最初は黄色を帯びていたのですが、
わりとすぐ、
白い色になりました。
昨日開かれた
横浜こ邸の竣工祝いにて。
この家を象徴する空間の一つは、
1階広間の神棚です。
横浜の里山の一角にある
旧家ということもあり、
神様がたくさん
鎮座しておりましたので、
兄弟のように立つ
7寸角のヒバの両脇に
しっかりと神棚を
作らせていただきました。
こうして神棚を設けて
たくさんの神様がいてくださると、
何だか守られているような、
またその下に立つと
背筋がピンと
伸びるような感じがします。
昔は必ず家に神棚があったものですが、
最近は廃れる傾向にあることを感じます。
これまでの反省も含めて
神棚を作る大事さ、
神棚という空間を
これからも提案してきたいですね。
今日は建主さんのご厚意で、
横浜こ邸の完成を祝う会。
家づくりに関わった
職人一同20名ほどを招いていただき、
盛大な会となりました。
こうして職人が
ここへ一堂に会するのは、
上棟以来ですが、
上棟とはまた違う
達成感と安堵が
皆さんの顔に漂っていました。
初めて建主さんたちと
お会いしてから実に4年以上。
設計に約2年、工事にも約2年、
実にたくさんの年月をいただいて
ようやく完成に至ることができただけに、
その思いもひとしおです。
そしてこの長い長い物語も
ついに一区切りつこうとしていますが、
建主さんたちの心遣いと
この家づくりを
たいへん楽しみにされている様子が、
とてもよく伝わってくる現場だったので、
これほどまだ時間がかかっても
まだまだ通い続けていたいような、
そんな寂しい気持ちも
実はあったりします。
建主さんがこの長い長い物語を
ビデオなどで克明に記録し、
会の間、それらを編集したテープの
上映会を行ったのですが、
テレビの画像から、
ああ、これほどまでに
この家づくりを
楽しんでくださったんだなあと
という気持ちが改めて伝わってきて、
たいへんうれしく思う反面、
そこには先ほどの寂しい気持ちも
同居しておりました。
しばらくしたら
隣の古民家の解体と
外構工事を行うこととなりますが、
その時またここに通うことを
楽しみにしております。
それでは‘こ’さん、
これまで本当に長い間
ありがとうございました。
そしてこれからも
よろしくお願いいたします。
達磨窯で焼いた敷瓦の床に置かれた
柿と壺。
これが本日の私たちを
玄関でお出迎えしてくれました。
手広た邸にて、
外壁の板貼りが始まりました。
今回この家は、
腰まで黒く塗った板を縦貼り、
腰から上は、
先日紹介した砂漆喰、
蔵のような雰囲気になります。
外壁の板貼りが終わり、
大工は再び、
室内の造作工事です。
4層分ある階段の取付も
再開しました。
現在第四コーナー、
3階から屋上に向かう
階段を作っています。