階段造作中
横浜こ邸では、
大工の藤間さんが
階段の造作を始めました。
階段の造作は、
いつも終盤という
印象があるのですが、
今回は中盤で
手がけています。
確かに早めに作れば、
2階への行き来が
楽になりますね。
八王子や邸の門に、
建具が入りました。
車や人通りが多い道から
目線をしっかりと遮りたい、
だけど、
重厚な感じではなく、
袖壁の下地窓と呼応した
軽やかな感じにしたいという
建主さんの要望に対し、
建具屋と色々議論した結果、
門の垂木の割付と
ほぼ同じ割付の
舞良戸とすることにしました。
また舞良戸の場合、
舞良桟の割付はもちろんのこと、
板でだいぶ表情が
変わってしまうので、
ここはより上品に見えるよう、
天然の秋田杉を選択しました。
美しい赤味を帯びた
色をしていますが、
時の経過に伴い、
赤が褪せても
それはそれで落ち着いた、
いい感じになるのではないかと
思います。
さて、八王子や邸は、
これでほぼ全てが完了です。
平屋の比較的小さな家でしたが、
建主さん、職人さんと対話しながら、
1年かけてじっくりと
取り組むことができました。
建主さんとの
到底昭和一桁とは思えない
機転の効いた
軽妙かつ深ーい(笑)
やりとりも楽しく、
通うのが楽しい現場でした。
長丁場だっただけに、
終わってしまうと
さみしいですね。
折を見て
用もなく伺って(笑)、
また色々、話に花を
咲かせようと思います。
そういえば
お花の大好きな
建主さんでした。
鎌倉た邸では、
瓦葺きが進んでいます。
今回の瓦は、
久々に古代瓦。
釉薬を敢えて塗らない、
素朴な風合いの瓦です。
昔ながらの達磨窯で焼く
藤岡の五十嵐さんの瓦は、
いずれも呼吸し、
調湿作用がありますが、
この瓦はとくに
その効果が高いので、
鎌倉のように
凍害の心配が
ほとんどない地域では、
瓦も下地も
より長く持ち、
むしろ気候風土に
適しているのではないかと
思っています。
さてその瓦、
桟瓦葺きが終わり、
現在棟の部分の施工。
熨斗瓦と‘かつおぶし’が
待ち構えています。
素朴な風合いの古代瓦。
棟の部分。
谷の納まりが
よく分かります。
かつおぶしのような
面戸瓦。
昨日の横浜こ邸にて。
中間検査だったのですが、
早めに現場に行って
ここに座って待機していたら、
竹の間から流れてくる
風が心地よくて、
一瞬うとうと
してしまいました。
ここもそろそろ、
土で囲まれた
空間となります。