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2006年5月5日

今日は泥団子作りを楽しんだ

カテゴリー: ピスカリア

今日は、左官屋の湯田さんのご好意で、鮮やかに光る泥団子を作ることに。
昼ごはんを済ませた後、来場者とともに泥団子を作った。
子どもの日ですしね、お子さんの参加が主でした。

自分も挑戦したが、もしかしたら子ども以上に玉磨きに熱中し、いろいろな方法を試しては磨いていた。いや〜、おもしろかった!

明日以降ですが、湯田さんがたくさん下地の団子を用意してくれたのと、仕上となる秘伝の土を置いていってくださったので、明日以降は湯田さんはいませんが、引き続き泥団子作りを楽しみたいと思います。

ところで、毎日葉山まで自転車で通っている。
ゴールデンウィークということもあって、むしろ自転車のほうが車よりも速く到着するような道路状況。

それでも大仏のあたりと長谷観音のあたりは、道路が狭い中車も歩行者もごったがえしているので、自転車もなかなか前に進まない状況となる。

海沿いの国道134号に出ると、右手に海を見ながら実に気持ちよく走ることができる。
とはいえ意外に坂道が多いので、渚橋に着く頃には足と心臓が相当悲鳴を上げている。
また、向かい風のことも多く(とくに滑川を過ぎた辺りは南を向く)、さらに葉山に向かう方向は微妙に地形が上がっているので、思ったよりもスイスイとは進まない。
自転車だと、車では決して気づかない、微妙な地形の変化や風の状況がよく分かるのだ。
というわけで、葉山芸術祭のおかげで、意外に山あり谷ありの往復約25㎞の道のりを毎日自転車で走るという、とても健康的な日々を送っている。

それと、葉山芸術祭に出展している間の毎日の楽しみがピスカリアの美味しくて健康的な食事。
何しろ野菜がナチュラルハーモニー発の無施肥無農薬の野菜である。
魚も基本的に地のものである。
(肉は、ない。)
今日は大工の藤間さんと左官屋の湯田さんとともに昼食を楽しんだ。
何回食べても毎日食べてもうまい!
どおりで毎日お客さんが多いわけだ。

2006年5月4日

今日は偶然の再会を楽しんだ日

カテゴリー: ピスカリア

葉山芸術祭出展2日目。
今日も多くの方に来ていただきました。
ありがとうございます。

とくに今日は、大工の杉原さん、棟梁の後藤さんが登場!
とくにしめしを合わせたわけではないようですが、やっぱり同じ釜の飯を食っているだけはあります。
夕方以降はとくにいらっしゃる方がいなかったので、客席のほうで久しぶりの再会を楽しんでました。

また、葉山芸術祭に向かう道中、高校の同級生のHちゃん夫婦とばったり再会。
以前も葉山で何度となくこういうことがありましたが、葉山は偶然人を引き合わせるまちです。

最後に、帰り際に見た葉山港からの夕日の光景。
海と江ノ島と富士山と夕日の美しさに、しばし自転車を停めて眺めました。
いい黄金週間だ。
明日もよい出会いがあるといいな。

2006年5月3日

葉山芸術祭出展開始!

カテゴリー: ピスカリア


今日は絶好の行楽日和。
海辺にはゆらゆらと動く鮮やかな帆がひしめく。

そんな日和の中、葉山芸術祭の催しの一つ、「風土と伝統が作る心地よい暮らし」がpiscariaにて始まりました。
本日早速お越しいただきました皆さん、ありがとうございます。

出展内容は、空間そのものを見ていただくとともに、
・軸組模型
・仕口/継手の模型
・左官仕上見本
・土の見本
(左官屋の湯田さんが、今回の展示用にとても立派な見本を作っていただきました。
・piscariaができるまでの工程の一部を紹介
・piscariaの施工に関わってくださった職人達の紹介
・「きらくなたてものや」の考え方
などを展示しています。

基本的に私もそこに居て、必要に応じて説明させていただいております。
葉山芸術祭の他の催しも楽しそうなので、連休中、葉山へぜひ遊びに来てください。

ついでに、piscariaの食事もぜひご堪能ください。
その場合は予約を入れておいたほうがよさそうです。
今日はたくさんの人で賑わっていました。

2006年4月30日

Nさん、木に愛を注ぐ(5回目)

カテゴリー: 横浜な邸

今日は暖かく、絶好の柿渋日和。
そんな中、Nさん一家とOさん、そして私とで例のごとくウッディカネコ鎌倉営業所の一角をお借りして柿渋作業。
今日初めて来ていただいたOさんは絵も描かれるということで、さすがに手際がたいへんよい。

今日塗った材は、母屋と谷木。
スギである。(というか、今後スギしかない)
今までは4寸角が中心だったが、4寸×5寸の平角、4寸×7寸の平角と、だんだん材が大きくなってきた。
材の移動と、塗るために材を回転するのに、労力を要するようになる。
運ぶのはもっぱら私の役割。
おかげで足腰の鍛錬になります。

柿渋作業のよいところの一つは、大工の息づかいと誇りと苦労を間近に感じることができることだ。
とくに今回は寄棟の建物なので、その凄みをいっそう感じさせてくれる。

2006年4月23日

Nさん、木に愛を注ぐ(4回目)

カテゴリー: 横浜な邸


今日は雲行きの怪しいお天気だったが、作業決行!
幸い霧雨だったので、ほとんど作業に影響せず、順調に進んだ。
むしろ私としては、今日木材の運び役に徹したので、この肌寒さがちょうどよいくらいであった。

さて今日塗った木材は、垂木と隅木。
隅木の刻みはすげえな、と改めて感心しながら塗る。

本数は合計42本。
3人(Nさん夫婦と私)で塗ったにしては、なかなか快調なペース。

というわけで、今日木材の運搬役であった私は、延べ約200本は材を運んだ。
42本を小屋の奥から作業場所まで1回、作業後乾かす場所まで1回、2回塗りのため乾かす場所から作業場所まで戻すのに1回、2回目塗ってから再び乾かす場所に戻すのに1回、最後乾いてから小屋の奥にしまうのに1回、合計5回、最後の1回は半分近く大工の藤間さんが運んだ分を差し引くと、だいたい延べ200本となる。
4寸角が主だったので重さはそれほどではなかったが、最後はさすがに腕にきた。
めざせ、歌って(音楽を楽しむ)踊れる(体力勝負!)たてものや!!

2006年4月21日

紙の世界

カテゴリー: 目黒か邸


紙が作る世界は、はかなくて柔らかい。
柔らかい光と影の世界を作る。
その柔らかさが、生活に心地よい緊張感を与える。
気をつけないと、後々こっぴどく怒られることになりますからね(笑)。
まあ子どもたちというものは、柔らかさのあまり、何かせざるを得ない気持ちになるわけだけど。

そして紙の世界は、八百万。
紙が作る世界は移ろいやすく。
そして紙の種類は、星の数ほど存在する。

紙は、あまりにも日本的な素材である。

2006年4月20日

光を濾過する装置

カテゴリー: ピスカリア


ピスカリアの客席の東側には、摺りガラスが3枚連続して入っている。
淡く東の光を感じるために、また伝統的な建築手法による空間を軽快に見せるためのしかけである。
摺りガラスは、最近では後に述べる欠点のせいかあまり見かけないが、日本で伝統的に使われる障子紙と似て、隣家同士のプライバシーを確保しつつ、光を気持ちよく濾過する装置であり、気に入っている建築素材の一つである。
型ガラスなどのように恣意的ではないから、純粋に淡い光を楽しむことができる。
また、昼と夜とでは違った表情を楽しむことができるのもよい。

摺りガラスの欠点は、水に濡れると透明ガラスのようになってしまうのと、手垢がつきやすいことだ。
欠点を知ったうえで使う場所などを考えたほうがよいであろう。
ちなみにここでは透明ガラスとのペアガラスになっているので、水濡れは大丈夫。

2006年4月17日

第14回葉山芸術祭出展のお知らせ

カテゴリー: ピスカリア


5/3〜7と13日、ピスカリアを会場に、‘きらくなたてものや’が葉山芸術祭に出展いたします。
題は、「風土と伝統が作る心地よい暮らし」です。
基本的に2階に常駐していますので、皆さんお食事がてら遊びに来てください。
(他の出し物を見学するために、抜け出していることもあります。)

それと13日はナチュラルハーモニー代表 河名 秀郎さんの「目からウロコ」の食に関する講演があります。
こちらは会場の都合で予約制となっておりますので、事前にご連絡いただきますよう、よろしくお願いいたします。

2006年4月16日

与えられた敷地を余すことなく使う

カテゴリー: ピスカリア


写真に写る簾の数センチ先は、もうお隣さんの土地。
ということは、窓から手の届くすぐそこに敷地境界線がある。
本来ならば敷地の「余白」となる部分である。
しかしそこに目隠しも兼ねてパーゴラを作り、簾を掛け、植木を置くと、「余白」をさらに向こうの空間として感じることができる。

ピスカリアの建物が建つ敷地面積は、実は70㎡ない。
決して広くはない。
しかしそれをいかに広く豊かに感じさせることができるか、これは私たち‘たてものや’に課せられた使命であろう。

小さい面積は面積で、建築は楽しい。
むしろ空間を豊かにするために、思いがけない発想が生まれたりもする。

2006年4月14日

表の扉のひみつ

カテゴリー: ピスカリア

ピスカリアの入り口に、鉄製の扉とは別に、黒い色した木の扉がある。
鉄製の扉や金物や庇の色合いとよく合う。

しかしこの黒い木の色は塗装によるものではない。
スギを焼いたものなのだ。
しかもIさんによる自主施工。

昔から外壁などに使った焼杉の技術を、この扉に応用。
伝統的な建築手法は、未来への扉となり得る。