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2006年7月17日

Nさん、木に愛を注ぐ(11回目) 今日はきらくな‘OB会’

カテゴリー: 横浜な邸

昨日に引き続き、Nさん今日も柿渋塗り作業。
今日は、柱を47本と小屋束を塗りました。

今日は材がたくさんあったので、K邸のKさんご夫妻、今日で2回目のI川さん親子、それと今日で5回目の参加のS藤さんと、たくさんの人が応援に駆けつけてくれました。
これから建てるNさんはもちろんのこと、K邸のKさんも参加し、またI川さんの家は私が改装をお手伝いした家なので、私にとって‘OB会’のような日でした。
これまで家づくりのお手伝いをさせていただいた方々がまたこういう形で集まって来てくださることを、とてもありがたく、うれしく思います。

2006年7月16日

Nさん、木に愛を注ぐ(10回目)重かった!

カテゴリー: 横浜な邸


梅雨らしいといえば梅雨らしい空の下、本日10回目の柿渋塗りの作業。
今日は7寸角と4寸角の通し柱と、7寸角の柱を塗りました。

今日は重かった!
F村くんに来てもらってよかった!

柿渋塗りも、あと残すところ柱と束。
大詰めです。

2006年7月2日

Nさん、木に愛を注ぐ(10回目)

カテゴリー: 横浜な邸

Nさん、10回目の柿渋作業。
今日は、2階の床梁を中心に、約20本塗りました。

参加者は、
Nさんご夫婦
S藤さん(4回目!)
T眞くん
F村くん
と私の6名。
皆さん、ありがとうございます。

今日は、4寸9寸の平角、7寸尺の平角など、ずっしりと重い材が多かったので、男手が多くて助かりました。
今まで大工の藤間さんと私とで運び役を務めていましたが、中には2人では運べないほど重いものもありました。
これだけ重いと、塗るときに木材を回転させるのも一苦労です。
いつもは1人でひょい、と回せますが、今日は3人がかりで回しました。

今日で梁はおしまい。
これからは、7/25〜7/26の上棟に向けて、柱と小屋束を塗ります。
あともう少しだー。

2006年6月25日

Nさん、木に愛を注ぐ(9回目)

カテゴリー: 横浜な邸

梅雨らしい空でしたが、N邸の柿渋塗りを決行。
大テントの下をかいくぐって、2階の床梁を中心に塗りました。

本日のお手伝いさんは、
S藤さん(3回目!)
O黒さん(山梨から!)
ありがとうございます。

今日は大きな木材ばかりだったので、運び役の私はさすがに腰と腕と手首が疲れました。
おかげで最近、土曜日は焼杉作業だし、運動不足とは無縁の生活です。
また、直接持ってみることで、「おまえは少し水太りだな…」とか、「お〜、絞れた身体になっとるな!」とか、「自分は素直なやつやの〜」とか、それぞれの木と対話する機会を得ることができるので、材の運搬は設計者の立場として楽しいですね。

そもそも柿渋塗りは、大工の手仕事の凄味を肌で感じる良い機会です。

下の写真は、2階床梁の一つ。
尺5寸間隔に甲乙梁をワタリアゴでかけていくので、それを受ける床梁はこんな形となります。律動的ですね。
Nさんは、「汽車のようだ」と言っておりました。

休憩時間は、「CAFE FUJIMA」による珈琲を楽しみます。
何よりもNさんがこの美味しい珈琲を心待ちにしています。

ちなみに、テーブル代わりになっているのは、金輪継(追っかけ大栓か?)の落としの材。つまり、建物を作るには不要の材です。
そんな木っ端が片隅にゴロゴロしています。
これらは無用のゴミになるのではなくて、薪などの用途に有効利用されています。
オガクズも、牛舎や鶏舎の方々が引き取ってくださるそうです。
こうして無垢の木は使い尽くすことができるのがよいですね。

それと、工作用に木っ端が欲しい方!
早めにおっしゃっていただければ、差し上げますよ〜。

2006年6月4日

Nさん、木に愛を注ぐ(8回目)

カテゴリー: 横浜な邸


本日も柿渋作業日和。
風が吹き、適度に曇っていたので、暑くなりすぎず、かえって作業しやすかったです。
参加者はNさんご夫婦と私のみと、先週とはうってかわって静かな雰囲気の中で作業。
4寸角の甲乙梁を中心に塗りました。

私は、午後山梨に行く用事があったたため、午前中で失礼しました。

2006年5月28日

Nさん、木に愛を注ぐ(7回目)

カテゴリー: 横浜な邸


今日の天気予報はとても怪しかったので、昨晩中に判断できず、今日の早朝に結論を持ち越しました。
で、どうしたかというと、朝もシトシト雨が降っていましたが、昼頃から晴れるという天気予報を信じて決行!
早朝Nさんに電話したら、ちょうどその頃Nさんの家の辺りでは強く降っていたらしく、「ほんとにやるの〜」という感じでしたが、「ほんとにやります」ということでやりました。
とはいえ昼過ぎまでいつ雨が落ちてもおかしくない雲行きだったので内心不安でしたが、オヤツの頃にはなんとお日様が照るくらいに。
さすが、ここのところの「晴れ男」ぶりを発揮しました。
実は地鎮祭の天気といい、基礎工事の天気といい、Nさんが晴れ男だったりして。

さて今日はとても賑やかな日でした。
遠くから、I・Iさん、S藤さん、K(Cかな?)さんが駆けつけてくれました。
ありがとうございます!
やっぱり人数が多いと、楽しいし、楽ですね。
「楽」という漢字、大好きです。

それと今日は子どもたちも参加!
端材で「おうち」を作ってました。
楽しかった?また来てね〜

2006年5月21日

Nさん、木に愛を注ぐ(6回目)

カテゴリー: 横浜な邸

本日6回目の柿渋作業。
とてもよいお天気の下。桁廻りを約30本塗る。

今日はS渡さんが取材というか、お手伝いに来てくれました。
なんでも間違って私の家に向かっていたそうで、バスの中でたまたま自転車で作業場に向かう私の姿を発見し、慌てて行き場を確認。
結局、鎌倉市の端から端までおよそ2時間彷徨い、ようやく昼前に目的地にたどり着きました。
本当は取材が目的で、しかも「長旅」の後だったけど、容赦なく(笑)刷毛を握っていただき、結局4本、楽しそうに塗っていきました。
たいへんおつかれさまでございました。

S渡さんの楽しそうなその姿は私たちにも伝播し、いつもより楽しくしゃべりながら作業しました。

2006年5月13日

風土と伝統が作る本物の食の世界

カテゴリー: ピスカリア

今日は葉山芸術祭出展の最終日。
今日はピスカリアにて、ナチュラルハーモニー河名秀郎さんの「風土と伝統が作る本物の食の世界」という題でお話をいただいた。

ナチュラルハーモニーは、ピスカリアで使う野菜の出身地だ。

あいにくの雨だというのに、たくさんの方にお集まりいただきましてありがとうございました。

河名さんの話は何度となく聞いているけれども、休憩もなく約3時間にも及んだその話は、その時間を感じさせないほど、心揺さぶる、興味深いものだった。

野菜の話、食の安全の話、‘栄養’の話、醗酵食品の話…、それぞれ何が本物なのかを示唆いただいた。
そして河名さんの主張を自分なりに総括すると、

・自然界をよく観察する
・自分の感覚に素直に
・自然界の恵みを心していただこう

ということになろう。

これは食だけではなく、生き方にもつながる話である。
いや、食の話だからこそ、生き方につながる話なのであろう。

今回のように、衣食住、心地よい暮らしの提案を随所でしかけていければと思います。

それと、連休中に2階で開催していた建物に関する展示ですが、諸事情で本日は開催できませんでした。
それ目当てにお越しになった方もいらっしゃったのに、たいへん申し訳なかったです。

・・・・・

講演終了後、ご参加いただいた一部の方と夕食をピスカリアで。
今日は昼食もここでとったので、2食連続でピスカリアだが、全く飽きない。
イタリアン(「シチリア料理店」ですけどね)というとけっこう胃にもたれることが多いが、ピスカリアの場合は油がいいのか、まったくそんなことはない。
むしろ、食後爽快感を覚えるほどである。

いつものとおりいろいろなメニューをいただいたが、今日はとくに、たぶん今春最後となる海老のバベッティーニと苺のジェラートを楽しむことができてよかった!

2006年5月7日

「家ってなんだろう」と考えた

カテゴリー: ピスカリア

5日間、連日開催していた葉山芸術祭の催し、「風土と伝統が作る心地よい暮らし」も今日で一段落。
来週土曜日も開催されるが、河名さんの講演が主なので、実質的には今日が最終日。
5日間、早かったな〜。

今日は、自分の持ち場を抜け出して、以前から主催者に誘われていた催し「くうねるところにすむところ読書会‘家ってなんだろう’」に参加した。
どんな内容かというと、益子義弘さんの「家ってなんだろう」という絵本を手本にして、
・きみの「家」のイメージはどんなだろう?
・きみが一番好きな「家」の中の場所は?
・きみの「家」の20年後を考えてみよう
というお題に対して、参加者がそれぞれ自由に絵で表現するというワークショップだった。
いやあ、おもしろかった!
自分の家に対する意識について顕在化させることができたとともに、子どものように鉛筆で、ガシガシと無心で絵を描くという行為そのものが楽しく、かつ私たちにとって大切なことだということを再認識することができた。
自分たちのように建築設計を仕事とする者でも、最近はCADが主流で手を動かして表現する行為をつい見失いがちだが、やはり脳と手が直結して表現するような感覚はとても大切なことだ。
この行為により、紙の上には自分の全てがさらけ出される。
上手い下手関係なく、最も相手に自分の想いやイメージを伝えることができる手段であるとともに、自分自身というものを深く見つめなおすことができる。

さらに、参加している人たちとの交流もまた楽しいものであった。
葉山にはとても愉快で楽しい人たちが住んでいる、あるいは関わっていることを改めて感じた。

とくにびっくりしたのは、学生時代、オープンデスクで2週間お世話になった設計事務所の代表の方に偶然お会いできたことだ。これには本当に驚いた。
当時は知らなかったが、鎌倉にお住まいらしい。
10数年前の話だが、お変わりない、元気な様子で何よりでした。

こうして楽しいひとときを過ごし、夕方自分の持ち場に戻る。
するとすぐ、実家に帰省していた妻と子どもとピスカリアで合流。
催しの後片付けをした後、家族でピスカリアの食事を楽しんだ。

いつものごとく美味しい食事。
とくに昨日常連のKさんに教えてもらい、今日初めて注文した海老のバベッティーニ、これは本当にヤバい。
今までは桜海老と季節野菜のスパゲティがお気に入りで、いつも欠かさず注文していたが、これも定番となりそう。
…と思っていたら、そろそろ海老は禁漁期になるそうで、もう少ししたらお預けになるとのこと。
来週土曜日が春の食べ納めかな。

(写真は、桜海老と季節野菜のスパゲティ)

さらに今日はもう一つの新発見。
ピスカリアに置いてあるオリーブオイルがとても美味い!
とくに舌に正直なこどもたちは、「おなかいっぱい」と言っていたのに、しかもデザートも食した後だというのに、ピスカリア特製フォカッチャにオリーブオイルを付けて、競うように食べていた。
そしてパンがなくなると、なんと残った油を指ですくって食べていた。
少々行儀が悪いが、気持ちは分からないでもない美味さだ。
なんでも、その油はイタリアの伝統ある然るべき場所で、昔ながらの製法で作った油だそうだ。

やはり風土と伝統に根ざしたものは、身体に心地よい。

2006年5月6日

太陽と海、風と土

カテゴリー: ピスカリア

朝いつものとおり、5時30分起床。
我が家の東の窓から射し込む朝日がまぶしい。
夏の到来を予感させる。

葉山に向かう道中、鎌倉の海岸にて。
黄金週間ということもあり、海を遊ぶ人で賑わっている。
しかも今日は風も強く波も高く、サーフィンやウィンドサーフィンを楽しむには絶好の日だ。
玄関の土間に鎮座する私のサーフボードの出番はいつの日になることやら。

葉山にて、自分の催しが始まる前に、以前から誘われていた別の催しに足を運んだ。
場所は真名瀬海岸を少し入ったところの古民家。
古民家の前に広い板張りのテラスがあって、実に風の気持ちよい場所だ。
そこで、佐藤正治さんの写真展が行われていた。
それとともに、昔の家の清涼さに改めて驚いた。
鎌倉の自宅から約40分自転車を漕ぎ、汗だくでここに到着したのだが、建物の中に入るやいなや、身体の火照りを忘れるほどであった。

さらに幸運なことに、今日そこで夕方からハープとフルートのライヴがあったそうなのだが、ハープ奏者の方が早めにお越しになっていて、テラスでハープを奏で始めたのだ。
実に美しい旋律が、辺りの時間を支配する。
そして古民家の庭を背景に演奏する、絵に描いたような空間。
自分の催しの準備のため早めにおいとまするつもりだったが、腰を落ち着けてこの珠玉の時間を楽しんだ。
夕方のライヴ、参加したかったな〜。
身体が二つあれば。

12時前、急いでpiscariaに戻る。
やはりこちらも相変わらず清涼な空間。

今日も、たいへん多くの方々に来ていただいた。
いっときは、M代さんの友だち家族、今までお仕事でご一緒した方々、元所属していた会社の後輩とその仲間たち、泥団子の噂を聞いてご来場いただいた方々…、2階に20人くらい居合わせていたのではないだろうか。
ご来場いただいた方々、本当にありがとうございます。

私はといえば、お昼にご近所の常連さんとお食事をご同伴預かることになり、ワインもご馳走になってしまったので、赤ら顔で皆さんの応対させていただくことになった。失礼いたしました。

さて、今日も昨日に引き続き泥団子作りを楽しんだ。
まずは子どもたちから制作開始。
先に完成品を見ているので、自分も美しい玉を作ろう、とやる気満々!
しかしじきに大人たちも出来具合が気になり始めて、大人たちも手を出し始める。
なかには親子で作業を取り合う微笑ましい光景も。
いやいや分かります、玉を磨いているとその玉に自分を投影し、人に譲りたくないほど作業に没頭してしまうのだ。
その現象に、大人も子どももない。

というわけで、泥団子作りを始めてからあっという間に3時間が過ぎ、今日は子どもたちによる独創的なデザインの玉がたくさんできた。
家に持ち帰って、さらに磨きをかけてみてください。