ブログ
2006年3月21日

Nさん、木に愛を注ぐ(第1回)

カテゴリー: 横浜な邸


N邸の構造材の柿渋塗り作業がついにはじまった。

今日は土台と大引を6割がた塗る。
土台と大引なので、防蟻と防虫のために木酢液を混ぜて塗った。

参加者は、
・Nさん一家(大人3人、子ども3人)
・M本さん
・S藤さん
・大工の藤間さん
・きらくなたてものや日高
の合計10人。
(M本さんS藤さん、遠くからありがとうございます)

お彼岸のよいお天気の下、賑やかに気持ちよく作業することができました。

今後原則として毎週日曜日に柿渋作業を行います。
興味のある方はぜひご参加お願いいたします。

2006年3月20日

清々しい竹林の中一人佇む

カテゴリー: 横浜な邸


N邸の地鎮祭用の竹を伐るために、いつもお世話になっているT澤さんの竹林へ。
太陽と青空とまだ少し冷たいが清々しい風の下、小1時間竹林の中で1人作業した。
実に気持ちよい。
身も心も洗われるような気がした。

この竹林に初めて来たのが去年の6月頃だっただろうか。
そのときはI邸の竹小舞用の竹を調達するために、200本近い竹を伐らさせていただいた。
当時は人の手が入っていない印象で、枯れた竹が折り重なり、なんとなくじめじめして、足を踏み入れるのに少し恐怖感を覚えるほどの空間だったが、それ以来たくさんの人の手が入ったことによって、光が入り、風が通る、とても気持ちよい空間となった。

自然界は、善意の人たちの手が入れば入るほど、ボクたちに歩み寄ってくれる。

梅雲の中一人佇む

カテゴリー: 横浜な邸


作業した竹林の隣には、梅林が広がっていた。
ちょうど梅の花が美しい時期。
作業の間、虫のように梅林の中に引き寄せられる。

絵に描いたような青い空の下、梅の花の群れの中に入ると、梅の雲の中にいるようだ。
春の清々しい風が梅の雲を揺する。
気持ちいいなあ〜。

この梅林は観賞用ではなく、人間の営みとして梅を収穫するためのものである。
人間の生活の必要性の中で美しさというものは、美に下心がないからだろうか、何か安らぎを覚える。

バンブーボルボ再び

カテゴリー: 横浜な邸


N邸の地鎮祭の用の竹を伐採した後、愛車のボルボ850で竹を現地まで運んだ。
バンブーボルボ再び。
今度は葉っぱつきである。

※第1回バンブーボルボ
http://blog.goo.ne.jp/kirakunat/e/854e9525b8f41498c30b6760bf33415d

2006年3月16日

無となるのは早い

カテゴリー: 横浜な邸


解体工事が完了したため、現場を確認しに行った。
数日前に行ったときはまだ少しごちゃごちゃした感じだったが、実にサッパリした光景になった。
6日に着手したので、10日で何もなくなってしまう。
無から有とするのに数ヵ月かかるのに、有から無は10日。
「有」を作る速度に比べて「無」とするのはとても速い。
そして一度「無」になってしまったら、同じものは二度と作れない。

「無」の空間を眺めながら、モノを作る意味と壊す意味を、深く考えるのであった。

2006年3月9日

開き直る構造 その2

カテゴリー: 横浜な邸


N邸のほとんどの材木の出所となる吉岡木材を訪れる。
一部はもう大工の手元に運ばれて、既に刻み始めているが、7寸角や尺×7寸の平角はまだ材木屋のもとにある。

大きい材の木肌を見たが、なかなかよいではないか。
この付近の木も捨てたものではない。

材を大きく使うと、必然的に大きな丸太を挽くことになる。
大きな丸太までに育つような木というのは、基本的には比較的よく手入れされて育っているので、木の素性もよい傾向にある。

気になるのはお値段だが、それらがべらぼうに高いかというと、実は思ったほどでもない(と私は思っている)。
使う人があまりいないという事情もあるかもしれない。

だから木は、開き直ってでかく大きく使うのがよい。
木は構造体であり、機能であり、意匠なのである。
もったいぶらずに、恥ずかしがらずに、木を大きく骨太に使おうではないか。
‘骨太’だから、使いようでは端正な印象を与えるのだ。

2006年3月4日

いよいよ現場始動!!

カテゴリー: 横浜な邸


来週から解体工事が始まるため、建て主のNさん、大工の藤間さん、解体屋の安間さんと私とで挨拶回り。
やはり昔からの近所付き合いがあることもあって、皆さん快く迎え入れてくれた。
工事を進めるうえで、近隣への対応というのはとても大事なので、順調な滑り出しだ。天気も良かったことだし。

さて来週から、35年の思い出が詰まった家を解体。
既に荷物はほぼ出されていて、がらんどうの状態である。
これから新たな家が建つ楽しみがある一方で、Nさんの思い出が摘まれる寂しさを感じた。
そして昨日葉山で見た解体工事の現場を思い出す。
解体工事というのは、やはり胸が締めつけられるようなものを感じる。

ともかく来週から劇的に現場は動く。
今年の楽しみがまた一つ増えた。

2006年2月13日

N邸の軸組模型

カテゴリー: 横浜な邸


N邸の軸組模型がほぼ完成した。
写真を撮ってこうしてみてみると、本当に上棟したときの様子のようだ。

これが実物大でできるまで、約1年。
改めて、家づくりに関わる人たちとその過程をじっくりと楽しんでいきたい。

2006年1月27日

N邸の軸組模型

カテゴリー: 横浜な邸


今日Nさんと打合せ。
大工の藤間さんが刻みの参考用に作った軸組模型と、自分が作った床の部品を組み合わせたものを持参した。

やはり大工が作る軸組み模型はさすがである。
渡りあご等の仕口も表現されていて、まさに上棟時の様子がよく分かる。

N邸もいよいよ本格的に始動だ。
カキシブ塗りまたやりますので、皆さんまた来てね。

2005年9月30日

欄間の模様

カテゴリー: 横浜な邸


Nさんが手に入れた欄間。
菱形の模様が古さを感じさせないどころか、現代の感覚に凄く合う。
光と影の見事な交錯。
見る方向、時間によっても印象を変える。