椹の表情
某集合住宅の
改修工事で使った
椹の床板。
‘サワラ’と読みます。
柔らかくて
あたたかい木です。
それが表情に
表れています。
今日は久しぶりに、
中央自動車道を西へ西へ。
目的地は、長野県富士見町にある
北澤アートさん。
薪ストーブを製作・販売している方です。
今設計している住宅の建主さんが見つけてきて、
その住宅に設置する予定があるので、
もろもろ、打ち合わせに行ってまいりました。
いやー、初夏の信州は気持ちいいですねー。
しかもここは、
左手に八ヶ岳、
右手に南アルプス、
遠く正面には富士山、
そして眼下には、
「せ〜んろはつづく〜よ〜ど〜こま〜でも〜」
と歌いたくなるような立地、
四六時中眺めてもきっと、
飽きないような風景を
望むことができます。
さて北澤アートさんの薪ストーブは、
素朴で手作り感に溢れていて、
炎とともにあたたかみを感じる
薪ストーブです。
それもそのはず、
実際北澤さんにお会いしてみて、
とても気さくであたたかい方でしたので、
そのお人柄が薪ストーブによく現われています。
そんなこともあって、
ここの薪ストーブ、
評判が評判を呼んだのでしょう、
今から注文すると「納期は3年」。
この時間よりも質、
納期よりも生き様を問う姿勢、
この羅天的な時間軸に
たいへん共感を覚えました。
なぜならば、この点、
きらくなたてものやの手がけるたてものと、
実によく似ていますからね(笑)。
ということで、
今後の共同作業が
楽しみです。
昨日、38歳になりました。
昨日はお祝いということで、
家族で近所の焼肉屋へ。
焼肉を食べるのは久しぶりですが、
久しぶりだけに
余計美味しく感じました。
そして今日は、
晩ごはんを食べたあとすぐ、
いつものように2階の仕事場に
ついていたのですが、
しばらくすると、
「おとーさーんっ」の声。
なんだ?と思い、
1階に降りると、
真っ暗な食堂に、
ローソクを灯したケーキが。
昨日焼肉で
お祝いを済ませていましたから、
思いもよらない、
家族の粋な計らいでした。
うれしい、
という言葉では表現しきれないほど、
うれしいですねー。
さてこの時期は、
一年の折り返し時点。
こうして誕生日を迎え、
歳の数を新たにして、
今年の後半もまた
大いに楽しみたいと思います。
先週金曜日行ったフカネンさんでは、
粘土以外に様々なものを見せていただきました。
そのうちの一つがコレ↓
赤い砂利と、
黒い砂利。
この原料はといえば…、
本来だったら、
捨てられる運命の瓦。
これを砕いて粒を揃えると、
先のような砂利になります。
(なお、もっと細かくなったものは、
‘砂’として使うようです。)
石を砕いた砂利じゃないから、
適度に水を吸い、
水はけがよいようです。
私もたまに、
五十嵐さんから規格外の瓦を引き取り、
割に割ってそれを庭先に
使うことがありますが、
(発想を目黒か邸の
建主さんにいただきました)
確かにそれを実感するとともに、
石よりも柔らかい印象で、
デザイン上も気に入っています。
産業廃棄物を少しでも減らすことになるし、
面白い取り組みだと思います。
こうして土も、
木と同じように、
割と簡単な方法で、
どこまでも使い続けることが
できるということですね。