がんばれちんたい
横浜にある少し古い
約15坪の賃貸マンションにて
大がかりな改修工事が始まりました。
予算は限られてますが、
かねてより賃貸住宅が
もっと気持ちよくなればな、
と考えてましたので、
できるだけおカネをかけずに
そんな場を作れるよう
がんばります。
ここはそもそも、
大きな屋上テラスがあるので
風が気持ちよさそうです。
埼玉県と群馬県の境、
上里町でドロをこねました。
時期が時期だけに、
高速道路がとても混むと思い、
前日深夜に現場に向かい、
上里SAで車中泊、
今朝の道路状況を見ると
正解でした。
さて今回練る土の量は6立米。
先月狭山で練った土の量の約3倍、
庭先に原土がどさっと置かれた様子を見ただけで
‘うわー…’とつぶやいてしまいました(笑)。
幸いカンカン照りの
猛暑日ではなかったのですが、
それでも水分補給した分だけ
汗で流れ落ち、
また作業中ずっと、
藁を切るかスコップで泥を運ぶか
泥を相手に足踏み運動をしていたので、
さすがに夕方頃には
足腰がへばってきました。
前日車中泊というのも、
修行のような作業に
拍車をかけましたね(笑)。
いいトレーニングと言えば
トレーニングでしたが。
しかし左官屋が持ち込んだ耕運機と
みんなのがんばりのおかげで
なんとかかんとか
夕暮れまでに全てを
練りきることができました。
練った後は、
2間×1.5間の「泥のプール」に
泥が股下まで埋まるほどに。
油断すると
身動き取れない深さでした(笑)。
帰り道、高速道路が
大渋滞していたこともあったので、
近所の銭湯に入り、
車の中で少しだけ寝ようと思ったら、
さすがにぐっすりと
眠りこけてしまい、
起きたら午後11時過ぎ。
しかし帰りの長い道中を考えたら
それくらい寝てよかったです。
耕運機がなければ、
終わっていませんでした。
機械はすばらしい(笑)。
ここは古民家の改修なので、
処分する予定の畳の藁を
切って入れました。
それ以外にも、
鎌倉から持ち込んだ
畳の藁も混ぜました。
土壁は、
捨てるはずのものも
使えるのです。
こんな時間になるまで
みんながんばりました。
久しぶりの
鎌倉台て邸にて。
ウッドデッキを
作るために
作業着の服装を着て
先月に引き続き、
どけんやの見習いです。
それにしても今日は
外での仕事が気持ちいいです。
南側に面した縁側に
目隠しを目的とした
障子を取り付けました。
縁側の室内側にも
障子が付いているので、
そちらの障子を
模した割付にしました。
しかし、
障子はいいところも
たくさんあるのですが、
閉めてしまうと、
風が通らないこと、
また枠の中に引違いにしてしまうと、
景色が半分見えなくなるという
欠点があるので、
それを補うために両引込、
また腰の部分は
無双障子としました。
四季に応じて
風と光と視線を調整できる
障子の引込と無双障子は
最近提案させていただくことが
多いのですが、
何はともあれ
無双がもたらす
美しい光の表情を
縁側にボーっと座り、
お茶をすすりながら
ずっとその様子を
眺めていたいです(笑)。
神田え邸にて。
先週に引き続き、
今日はとしまち研主催の見学会。
今日もたくさんの方々が
お越しくださいました。
ありがとうございました。
思えば着工当初は、
仕事を細々と進めておりましたが、
今日は
区の行政職員が多数見えたり、
町内会長さんがいらっしゃたり、
すっかりまちぐるみの
展開になってしまって、
これもひとえに
建主さんの情熱と、
としまち研の多大なる
ご協力のおかげです。
まちに開き、
立場を超えて
たくさんの方々に
見守っていただけることで、
このたてものは、
長生きしてくれるような
気がします。
陽射しはすっかり春。
再出発の春です。
子どもたちが放課後集う
‘ふかふか’にて。
土間玄関の
すぐ左手にある
竹小舞壁が
さっそくチラシを掛ける場所に
なっていました。
以前「食堂ぺいす」でも
玄関土間で同じことをした時に
「チラシの案内所」となっていて
こういう使い方もいいなと思い、
いつかまたやりたいな
と思っていました。
とくにたくさんの人が集まる場で
たくさんの人たちが力を合わせて
この場を作った象徴ともいえる竹小舞が
出迎えてくれること、
またこうして
新たな縁を作る装置として
使われていくことが
うれしいです。
竹が縦横に交わる向こうに
光が射しこむという姿も、
まさにこの場を
言い表しているように思います。