三分の一張替え
鎌倉大町や艇にて。
傷んでいた天井板約三分の一を、同一の材料を探し出して張り直しました。たまたま持っていたUオイルの色が、既存の塗装の色とほぼ同じでよかったです。

現在改修工事が進行中の、逗子こ邸の外壁に使う板を、建主さんとお友だちとで塗装しました。
塗料は引き続き国産天然素材由来のUオイル。しかしこれまで黒や茶色、濃いめの色を塗って来ましたが、今回は初めての白。
色が薄いと塗りにくいのかな、と思ってましたがむしろ塗りやすく、また色の都合か今日の澄み渡るお天気の都合か分かりませんが、わりとすぐに乾いてくれて、その後の拭き取りもなくていいほどでした。
また建主さんもお友だちの方も美術関係に方だったので、要領を得るのが早く、順調順調。会話の中で、「油絵の絵の具は、塗料みたいなものですから」と言ってましたが、納得。
というわけで、11月に入り夕暮れがだいぶ早まりましたが、50坪分まだぜんぜん明るいうちに作業は完了しました。
二宮こ邸にて。
お話をいただいてから一年半以上。そのうち設計の打ち合わせは、約3ヵ月。しかしその後の行政手続きは1年と3ヵ月。と申しますのも敷地が道路に接しておらず、さらにその後次々に障害が湧き上がり、それを一つ一つ乗り越えて、本当にようやくここまでたどり着きました。
関係者の皆さん、あきらめずに粘りの作業ありがとうございました。そしてその間、まだ歩くこともままならなかった子どもがしゃべるようになり、さらに妹まで産まれるほど時間が経過したにもかかわらず、ずっと待っていただいた建主さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
探偵もびっくりの作業、そして一本物語が書けるんじゃないかと思うほど様々なことが起こりましたが、今日の雲ひとつない快晴のもと地鎮祭が執り行えたように、また上の子の記憶に家づくりの物語が刻まれると思えば、結果として今日この日を皮切りに工事が始められることがベストと思えるよう、これからも最善を尽くしてまいりたいと思います。
鎌倉笹目あ邸にて。
10月?と思うほど暑さを感じる秋晴れのもと、建主さんたちと外壁に使う板を塗る作業を行いました。
ここ最近、同様の作業を立て続けに行っていますが、同じように見えても毎回進み方やその場の雰囲気がそれぞれなのが面白いです。
そして今回、作業場の主が前日海まで行ってカツオを釣ってきてくれて、お昼に目の前でタタキにしてくれました。普段は焼杉作りに用いる大きなバーナーで焼いたものだから、みんなビックリ。この演出がよりいっそう味を引き立ててくれました。
正直なところ、午前の様子だと「こりゃ日が暮れるまでかかるな」と思ってましたが、このカツオのおかげでみんな元気がみなぎり、3時のおやつの頃には全て塗りきることができました。食がまさにエネルギーでした。
今回も楽しくおいしくみんなで塗った板。その板で覆われる姿が楽しみです。