小屋裏の骨格
明るいけど、
ここで昼寝したら
気持ちよさそうです。
今日は子どもが通う
小学校の運動会でした。
毎年運動会というと、
暑い中見てたのですが、
今日はかなり肌寒い日、
しかし子どもたちにとっては、
身体を動かすのに、
ちょうどよかったと思います。
さて私は密かに、
子どもたちの運動会を
見るのを楽しみにしています。
とくにかけっこやリレーなどが好きで、
自分の子どもの番ではなくても、
全学年の分を見てしまいます。
スタートラインの緊張感、
速い子も遅い子も、一生懸命走る姿、
応援の興奮、
一等になった子の喜ぶ姿―、
自分がグランドに
立っていた頃のことを思い出し、
見ていると
若返ったような気になります。
私は空間作りを仕事としている身として、
その空間が現れる場所の地域性というものを
追い求めていきたいと思っています。
それに対し私は、
伝統的な建築構法という手段、
気候風土やその地の歴史、
あるいはその地域が持つ
社会的条件との対話の中で、
その答えを見出すことを
試みているのですが、
もう一つ、
その地域の空気を
呼吸する人たちとの協働の中で
作り出すことができないかと
思い描いています。
地域性は何よりも、
そこで暮らす人々の中に
詰まっています。
ということは、
地域の職人、地域の作家との
協働による空間作りは、
自ずとその地域性を
帯びるものだと思っています。
さて今私は、鎌倉で暮らし、
鎌倉に事務所を構えています。
ですのでやはり、
この地域周辺で、
職人や作家と手を取り合い、
空間作りを手掛けていきたいと
思っております。
家という生活の器を作るにあたっては、
今その体制ができつつありますが、
生活を彩る様々な道具や装飾についても、
鎌倉またはその周辺で活動する方々との
輪ができるといいな、と思っていたところ、
先日鎌倉二階堂の
カジュアートスペースのたなか牧子さんと、
その輪作りを‘やろうやろう’という話になり、
その第一弾として今日の夕方、
たなか牧子さんの案内で、
ガラス工芸家Joy y.Suzukiさんの
家を訪れることとなりました。
Joyさんは、
鎌倉の山の麓の
古くてかわいらしい民家に
居を構えています。
そこで見せていただいた
硝子の器や照明器具、
また窓用の硝子はいずれも、
女性的な柔らかさとやさしさを
醸し出していました。
そして硝子という
比較的新しい素材を使いながら、
古い民家の中で
見せていただいたせいもあるのでしょうが、
いかにも日本的な、
懐かしさを憶える質感を
感じました。
そんなJoyさんの硝子、
きらくなたてものやが提案する、
伝統の中に現代を見出す‘器’の中で、
室内の装飾硝子や照明器具として
随所に提案していければと思っております。
藤沢む邸の焼杉作業では、
どういった仕上げにするか、
色々試しながら決めました。
向かって右から、
バーナーで焼いた杉板、
焼いた杉板の煤を
洗い落としたもの、
焼いた杉板に、
油で溶いたベンガラを塗り、
拭き込んだもの、
焼いた杉板の
煤を洗い落し、
その上に油で溶いた
ベンガラを塗ったもの、
油で溶いたベンガラを
塗ったもの。
昔から使われていた
着色の技法を組み合わせるだけで
様々な表情を作り出すことができます。
しかもいずれも、
現代の塗料などでは醸し出せない
趣があります。
またこれらの色を
建主自らの手で作り出せるというのが
いいですね。
自分で手をかけて
これらの色が表れたとき、
何ともいえない感激があります。
藤沢む邸の外壁は、焼杉板。
焼杉作りは、自主施工です。
ということで今年も
焼杉隊の季節がやってまいりました。
今日の参加者は、
建て主さんご一家、
設計者仲間の‘ま’さん、
NPOつながりで東京から‘ひ’さん、
午前だけ大宮から応援の‘あ’さん、
そしてきらくなたてものや2名。
皆さんありがとうございます。
いつものことながら、まず、
バーナーで杉板を焦がします。
そのあと、
これまでの仕事では、
焼いた煤を掻き落とし、
古材のような色として仕上げていましたが、
今回は焼いた後に、
ベンガラを塗ることにしました。
柿渋を作っているトミヤマの社長吉村さんが
以前「木の建築塾」で仰っていた仕上げで、
実際試してみたところ、
仕上がり具合が何ともいえぬ
深い色合いでよかったので、
今回採用することにしました。
ベンガラを塗った直後の様子。
なおベンガラは、
亜麻仁油500ml+桐油500mlにつき、
ベンガラ150gの配分で溶きました。
そのあと拭き上げると
こんな感じです。
深い紫といいますか、
赤黒いといいますか、
言葉では表現しがたい
玄奥な色です。
・・・・・
ということで次回は9/27(土)。
ついでに申し上げれば、
その次は、10/12、10/13に作業します。
興味ある方はぜひ!
昨日は泥コネ。
やっている間は
元気に作業していましたが、
やはり身体全体の
筋肉にきてました。
その日午後9時前には
いつの間にか、
仕事部屋の床板の上で
突っ伏して寝てしまい、
日が替わる手前で
これはいかんと一度起きて
布団の上で就寝し直し、
そして朝6時半まで
ぐっすり寝てしまいました。
ひさしぶりに心おきなく
たっぷりと眠りました。
今日は食も進み、
身体は疲れているのですが、
爽快という、
不思議な感覚の一日でした。
そういえば7月の泥コネの時も、
帰り道猛烈に眠くなり、
コンビニの駐車場で
寝てしまったのでした。
恐るべし、
泥の催眠術。