今年も楽しもう
遅くなりましたが、
新年明けまして
おめでとうございます。
お正月は久しぶりに、
家族と何もしない日々を
過ごしました。
気を入れ直すために、
年に一度は、
こういう日々は
必要ですね。
そのために、
正月があるのです。
そうですね、今年は、
年賀状にも書きましたが、
地域が育む明日、
伝統が創る未来、
これらを願って、
今年も楽しく
過ごしていきたいと
思います。
現場の端材を使って
日曜大工に励んだ
日曜日でした。
今日は、
475×660×1240の物入用棚と
455×455×430の資材スタンドの
2作。
年末の整理および大掃除に向けた
下地作りです。
楽しい日曜大工、
あっという間の
一日でした。
年末は、
私が社会人になって
まだ間もない頃からご縁のある
代官山にある築十数年の
鉄筋コンクリートの建物の
模様替えの仕事を行っておりました。
主に、
内装を木と漆喰に替え、
厨房廻りを新調し、
というお仕事です。
使った木は、
天井がサワラ、
床がカバ、
家具・造作がクリ
(一部ヒノキ)。
いずれも淡い黄色の
おとなしめの木肌、
漆喰の白と相俟って、
清楚で明るい印象の
空間となりました。
また厨房も、
アイランドっぽい配置に。
居間と厨房の空間に
一体感が生まれ、
空間が広く感じるように
なりました。
約10坪の空間に
およそ1年、
じっくり(すぎ?)と
時間をかけて練った計画だけに、
手応えを感じる空間となりましたし、
また実際、
とても喜んでいただくことが
できたのではないかと思います。
また、
通常行っている
木造伝統構法の仕事は、
「構造かつ意匠」、
極論すれば、
構造を如何に見せるか、ですが、
こうした鉄筋コンクリートの
模様替えの仕事は、
自然素材で作るという
理念を踏襲しつつも、
基本的に意匠ありき、なので、
(といっても冒頭の写真の
面白いカタチは梁型に由来)
とても新鮮に感じました。
こうした新たな境地を開く
機会をいただくご縁に、感謝です。
※一部未完のまま引き渡しましたので、
全体像は、また改めて。
職人が
余った焼杉板を使って、
休み時間にプランター作り。
焼杉板と緑は、
相性がいいので、
端材活用としては、
ちょうどよいです。
いろいろなカタチがあって、
賑やかなことになっています。
最近、家で仕事をすることが多く、
また私が外出する時でも、
新たにスタッフが加わったこともあり、
また犬を含めますと、
今は一日中、
誰かしら家に居ます。
そういう状況の中で
最近気がついたのですが、
この冬、去年に比べて家の中が
少し温かいような気がします。
あくまでも感覚論ですが、
家の中に呼吸する生命が
居続けることによって、
家を覆う木と土壁が、
家の中にある生命の
体温の転写を受け続け、
その温もりを
蓄えてくれているような
気がするのです。
木と土の家の心地よさは、
単に寝て食べて、
という場ではなく、
誰かがそこに根を張り、
生きる場として使い続けてこそ、
ということを感じる、
今日この頃です。
このことを暑い夏に、
改めて意識して
感じてみようと思います。
今日は、
職人たちと忘年会。
現場で仕事を終えたあと、
外で炭火で焼肉。
雨の降りしきる
寒い夜でしたが、
そこは職人、
手早くブルーシートを張って
雨を凌ぎました。
また炭火の
暖かいこと。
火を囲んで数時間、
話に花が咲きました。
ところで、
燃料の一部は、
現場の木っ端、
箸は現場の端材を割いて使い、
皿代わりに余った板、
木は、
酒の場でも、
どこまでも使えます。
楽しみながら、端材の処分、
一石二鳥ですね。
それと
現場に余っていた
燻し瓦も
(写真手前)
炭火の上で、
焼かれた食材の
保温装置として
活躍してくれました。