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木と戯れる子たち その1

カテゴリー: 今日のできごと


我が家のカヤの木によじ登り、ポーズをとる上の娘。
久しぶりに登る姿を見たが、大きくなったなあ。
木の大きさは不変なので、子どもの成長の様子がよく分かる。

2006年3月7日

開き直る構造 その1

カテゴリー: ピスカリア


最初で最後といってよい、客席ががらんどうの状態。
しばしその状態を堪能した。
野太い柱、野太い梁は、空間のゴツさよりも、空間の安心感と安定感を与えてくれるような気がした。
開き直る構造。だからだろうか。

ところで、この建物に使われる構造材には隠された秘密がある。
その話は後日改めて。

2006年3月6日

海へ台地へ自転車で駆ける

カテゴリー: 今日のできごと

来るべき自転車生活に向けて、午前はI邸のある葉山へ、夕方からN邸のある瀬谷に自転車で向かった。
自宅から葉山までは12〜3キロ、自宅から瀬谷までは20キロ程度だから、概ね今日一日で65キロ走ったことになる。
50キロ以上自転車で走るのは実に久しぶりだ。
以前綱島に住んでいた頃、千代田区まで22〜23キロの道のりをたまに自転車通勤していたとき以来か?
だとすれば5年以上前のことだ。
久しぶりだったので、夕方瀬谷からの帰り道はだいぶへばってしまった。
これしきの距離でへばるとは…。
しかもこの足のひどい疲労感は、初めての経験といってよい。
今日は風が強かったからだろうか。
(今日の海沿いの道は本当につらかった…目も痛いし)
それとも、もう年なのかもしれない。
いやだけど、1ヵ月ほど休みをとって、自転車で日本中の民家を訪ねる旅をする夢はまだ捨てていない。
(少なくとも今ある仕事が終わるまではこの夢は封印しますので、皆さんご安心あれ)
この先何ヵ月かの自転車生活で、昔の体力を取り戻そうではないか。

さて、自宅に戻って気づいたことがある。
今日は天気予報では花粉は多いはずであった。
(花粉症の皆さん、今日はどうでしたか?)
しかし、一日中外で自転車に乗っていたのだが、今現在ほんのちょっと目がかゆいくらいで、ひどい花粉症の症状が見られない。
そういえば、自分が花粉症のひどい症状を自覚し始めたのは、大学ラグビー部の現役を引退した後だ。
現役でバリバリ走っていた頃、それまで多少鼻水が気になりはしたが、目がかゆくてかゆくて、とか、くしゃみが止まらない、とか、鼻が詰まって息が苦しい、とか、そこまでの症状は見られなかった。

もしかしたら運動して汗を流すことは、内臓が整い、花粉症の症状をやわらげる効果があるのかもしれない。

工事現場からイエへ

カテゴリー: ピスカリア


I邸で置く予定のテーブルと椅子を並べる。
テーブルはクリの板。
椅子は籐と鉄。

Iさんと大工の後藤さんと私でテーブルを囲んで座る。
考えてみれば、現場にこうしてゆっくり椅子に座る時間は初めてではないだろうか。

工事現場からイエへ。
この場所にくつろぎの時間空間が訪れつつある。

2006年3月5日

「春眠暁を覚えず」は花粉のせい?

カテゴリー: 今日のできごと

最近夜の粘りがきかない。
すぐに眠くなる。

夜だけではない。
具体的に午後3時あたりも眠い。

少し風邪気味ということもあるかもしれないが、いつもより睡眠時間が長くなっている。
まさに「春眠暁を覚えず」のことわざのとおりだ。

この現象が始まったのは、スギ花粉が飛び始めた頃と一致する。
花粉症の症状以外に、何か因果関係があるような気がしてならない。

2006年3月4日

いよいよ現場始動!!

カテゴリー: 横浜な邸


来週から解体工事が始まるため、建て主のNさん、大工の藤間さん、解体屋の安間さんと私とで挨拶回り。
やはり昔からの近所付き合いがあることもあって、皆さん快く迎え入れてくれた。
工事を進めるうえで、近隣への対応というのはとても大事なので、順調な滑り出しだ。天気も良かったことだし。

さて来週から、35年の思い出が詰まった家を解体。
既に荷物はほぼ出されていて、がらんどうの状態である。
これから新たな家が建つ楽しみがある一方で、Nさんの思い出が摘まれる寂しさを感じた。
そして昨日葉山で見た解体工事の現場を思い出す。
解体工事というのは、やはり胸が締めつけられるようなものを感じる。

ともかく来週から劇的に現場は動く。
今年の楽しみがまた一つ増えた。

2006年3月3日

残りわずか

カテゴリー: ピスカリア


写真は、お店で使う予定のテーブル。
床材で使ったクリの厚板を転用して作った。

それ以外でもIさんは、自分の丸鋸など大工道具を購入して、時間を見つけてはせっせと収納用の家具を作ったりした。

そのため、この建築現場は、驚くほど残材が少ない。
いくら伝統構法の現場はゴミがとても少ないからといって、ここまではならない。

この現象はIさんの機転によるところが大きいけれど、材を使い回し、ホネの髄まで無駄なく使うことができるというのは、伝統構法の特徴だ。

それでも余ったらしばらく置いておいて後で使ってもよいし、あるいは薪にして燃料にすればよい。

それもこれも知恵次第。
知恵が満載だから、伝統構法は面白いのです。

輪廻転生

カテゴリー: ピスカリア


先ほどの記事のように、失われる生命もあれば、再び生きる生命もある。
写真は、葉山にある桜花園という、古材などを扱う店で買ってきた建具。
訳あって建具を取り付けたい場所ができたのだが、時間もお金も残り少ない中で、古建具を取り付けることになった。

それにしても昔の建具は芸が細かい。
見れば見るほど感心するばかりだ。
そしてこれが2万円しないとは…

桜花園さん、N邸に引き続きお世話になります。
こうして家の中に一つでも、昔のものが入るのはいいものです。

※桜花園HP
http://members.jcom.home.ne.jp/okaen/indexf.html

諸行無常なのだ

カテゴリー: 今日のできごと


時代は流れる。「あ」と言っている間に、もう時間が流れている。
ビデオテープのように、再生不能だ。
だから私たちは前を向いて歩く。歩くしかない。
分かっている。

だけど、分かっていてもやり切れないときがある。

葉山の現場に関わるようになって、写真のように古い建物が壊される光景を、何度となく見てきた。
葉山はこのように古くから生きている家が多いのだ。
しかしその一方で、生命を絶たれる建物も相次いでいる。

生きているのだからいつかは死を迎える。
それは仕方ないと分かっているけれど、やはりあらゆる死と同じように、その事実を受け入れるのに時間がかかる。

輪廻転生。
まちとともに、新たな生命の再生を期待している。