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2006年7月29日

今日も心地よい槌音が響く

カテゴリー: 横浜な邸

今日はN邸の建て方作業2日目。
コンシャン、コンシャンと、相変わらず心地よい槌音が、まちじゅうに響きます。
(シャン、というのは、こだまとして帰って来る音です。)

今日はいいお天気。
‘いい’を通り越して、太陽が暑い!

かけやも息を合わせて5人で同時に。
そういえば、はたからみるとかけや(大きな槌)を大工さんたちは気持ちよさそうに振っているように見えますが、実際に持つとけっこう重いのです。

今回藤間さんが最も苦労したところであり、そして藤間さんの凄味を感じる仕口の写真集。
普通はこうした部分は天井に隠れてしまうのですが、今回下から見上げたときに全て‘化粧’となるので、金物に頼らず、木組みで接合しました。
しかしこの上には間もなく野地板を貼るので、上から見た写真はこれで見納めです。
このままとっておきたいと思うほど、‘六叉路’が見事に決まりました。

上棟に向けて、最後の一撃。

上棟直後、喜ぶ藤間建築工房の面々。
約半年の苦労が実った瞬間です。
この日があるから、がんばれるのです。

夕方5時過ぎ、垂木も入れ終わったところで、幣串を立て、藤間建築工房ときらくなたてものやで記念写真。

感無量。

最後に、集まってくれた11名の大工、手伝いに来てくれた板金屋の鈴木さんと設備屋の川村さん、遠くから見学に来てくれた方々、そしてNさんご一家、皆様おつかれさまでした。

2006年7月28日

まちに響く槌音

カテゴリー: 横浜な邸

今日はついにN邸の建て方作業。
少し曇りがちと、外で作業するには絶好の日和。
また、伝統構法ばかりを手がける大工が11名集結したので、順調に組み上がっていきました。

今日は小屋梁の一部まで。
明日も作業を行います。

建て方作業は、最初が難関。
通し貫を通しつつ、通し柱に差し込みつつ、胴差を管柱に差し込んでいきます。

通し柱を土台に落としているところ。

7寸角の列柱。

かけやで叩き込んで、胴差を管柱に落としこみます。
4人で叩くかけやの躍動感のある槌音が、まちじゅうに響き渡ります。

2階床梁の様子。
尺五寸間隔で甲乙梁が入る梁が並んだ光景は、律動感があります。
伝統構法による建て方作業は、音楽のようです。

先ほどの床梁に、甲乙梁がかかった様子。

雇い車知栓の二段重ね。
下段の雇い車知栓は、藤間さん考案によるものですが、一般的なものよりも作業性がとてもよいとともに、強度もありそうです。

午後の休憩時には、1階の様子が分かる状態と成りました。
これらの構造体が、貫以外は基本的に全て見えることとなります。

夕刻、小屋梁を入れている様子。
何人かでかけやを使う場合、基本的には息を合わせ、同時に叩く必要があります。
その時響くかけやの「合唱」が気持ちよい。

2006年7月27日

上棟前夜

カテゴリー: 横浜な邸

明日はN邸の上棟。

現場に刻んだ木材を搬入したり、足場を組んだり、何かと慌しくなってきました。

何度迎えても、上棟前夜は気持ちが高ぶります。

2006年7月25日

Nさん、木に愛を注ぐ(13回目)共同作業は絆を深める

カテゴリー: 横浜な邸

上棟までいよいよ1週間をきり、柿渋作業も大詰め。
今日はNさんご夫婦と私(私は11時過ぎまで)とで、柱を41本塗りました。

Nさんたちと私たちだけ、というのは久しぶりのことではないでしょうか。
手を動かしながら、Nさんたちの昔話をお聞かせいただきました。

共に仕事をするということは、お互いのことをよく知るとてもよい機会だと、改めて思いました。

今日は、ここに居る大工は小口さんだけ。
藤間さんと石山くんは、今頃現場で土台敷きです。

2006年7月23日

Nさん、木に愛を注ぐ(12回目)Kさんに感謝!

カテゴリー: 横浜な邸


今日はN邸の柿渋塗り。
ここ最近の日曜日の恒例です。

私はコーポラティブ住宅の総会のため、早々に引き上げてしまいましたが、前回に引き続き、K邸のKさんご夫婦がお手伝いに来てくださいました。
急きょ昨日ご連絡をいただき、来てくださることになったのですが、塗るべき材木の量が多かったので大助かりでした。
何度も来ていただくなんて、本当にありがたい限りです。

さてと、いよいよ上棟まで一週間をきりました。
少し気持ちが高ぶってきました。

2006年7月17日

Nさん、木に愛を注ぐ(11回目) 今日はきらくな‘OB会’

カテゴリー: 横浜な邸

昨日に引き続き、Nさん今日も柿渋塗り作業。
今日は、柱を47本と小屋束を塗りました。

今日は材がたくさんあったので、K邸のKさんご夫妻、今日で2回目のI川さん親子、それと今日で5回目の参加のS藤さんと、たくさんの人が応援に駆けつけてくれました。
これから建てるNさんはもちろんのこと、K邸のKさんも参加し、またI川さんの家は私が改装をお手伝いした家なので、私にとって‘OB会’のような日でした。
これまで家づくりのお手伝いをさせていただいた方々がまたこういう形で集まって来てくださることを、とてもありがたく、うれしく思います。

2006年7月16日

Nさん、木に愛を注ぐ(10回目)重かった!

カテゴリー: 横浜な邸


梅雨らしいといえば梅雨らしい空の下、本日10回目の柿渋塗りの作業。
今日は7寸角と4寸角の通し柱と、7寸角の柱を塗りました。

今日は重かった!
F村くんに来てもらってよかった!

柿渋塗りも、あと残すところ柱と束。
大詰めです。

2006年7月2日

Nさん、木に愛を注ぐ(10回目)

カテゴリー: 横浜な邸

Nさん、10回目の柿渋作業。
今日は、2階の床梁を中心に、約20本塗りました。

参加者は、
Nさんご夫婦
S藤さん(4回目!)
T眞くん
F村くん
と私の6名。
皆さん、ありがとうございます。

今日は、4寸9寸の平角、7寸尺の平角など、ずっしりと重い材が多かったので、男手が多くて助かりました。
今まで大工の藤間さんと私とで運び役を務めていましたが、中には2人では運べないほど重いものもありました。
これだけ重いと、塗るときに木材を回転させるのも一苦労です。
いつもは1人でひょい、と回せますが、今日は3人がかりで回しました。

今日で梁はおしまい。
これからは、7/25〜7/26の上棟に向けて、柱と小屋束を塗ります。
あともう少しだー。

2006年6月25日

Nさん、木に愛を注ぐ(9回目)

カテゴリー: 横浜な邸

梅雨らしい空でしたが、N邸の柿渋塗りを決行。
大テントの下をかいくぐって、2階の床梁を中心に塗りました。

本日のお手伝いさんは、
S藤さん(3回目!)
O黒さん(山梨から!)
ありがとうございます。

今日は大きな木材ばかりだったので、運び役の私はさすがに腰と腕と手首が疲れました。
おかげで最近、土曜日は焼杉作業だし、運動不足とは無縁の生活です。
また、直接持ってみることで、「おまえは少し水太りだな…」とか、「お〜、絞れた身体になっとるな!」とか、「自分は素直なやつやの〜」とか、それぞれの木と対話する機会を得ることができるので、材の運搬は設計者の立場として楽しいですね。

そもそも柿渋塗りは、大工の手仕事の凄味を肌で感じる良い機会です。

下の写真は、2階床梁の一つ。
尺5寸間隔に甲乙梁をワタリアゴでかけていくので、それを受ける床梁はこんな形となります。律動的ですね。
Nさんは、「汽車のようだ」と言っておりました。

休憩時間は、「CAFE FUJIMA」による珈琲を楽しみます。
何よりもNさんがこの美味しい珈琲を心待ちにしています。

ちなみに、テーブル代わりになっているのは、金輪継(追っかけ大栓か?)の落としの材。つまり、建物を作るには不要の材です。
そんな木っ端が片隅にゴロゴロしています。
これらは無用のゴミになるのではなくて、薪などの用途に有効利用されています。
オガクズも、牛舎や鶏舎の方々が引き取ってくださるそうです。
こうして無垢の木は使い尽くすことができるのがよいですね。

それと、工作用に木っ端が欲しい方!
早めにおっしゃっていただければ、差し上げますよ〜。

2006年6月4日

Nさん、木に愛を注ぐ(8回目)

カテゴリー: 横浜な邸


本日も柿渋作業日和。
風が吹き、適度に曇っていたので、暑くなりすぎず、かえって作業しやすかったです。
参加者はNさんご夫婦と私のみと、先週とはうってかわって静かな雰囲気の中で作業。
4寸角の甲乙梁を中心に塗りました。

私は、午後山梨に行く用事があったたため、午前中で失礼しました。